白馬岳2018年08月04日 16時42分06秒

日本各地は猛暑だというのに、雪渓を渡る風は爽快だった。

メジャーな山なのに、登山口である猿倉駐車場の収容台数が少ないため近寄りがたかった白馬岳についに行ってきた。
富士登山競走仕様の脚に仕上げてあるので、八方駐車場から走ってしまえばいいんだ。

昨夜は12時過ぎに就寝。今朝2時半起きで、八方駐車場を目指す。
一応、相乗り待ちのタクシーを探すが見当たらず、予定通り猿倉まで8km強の登り坂を走ることにした。
まるで仮想馬返しだ。

約1時間かけて猿倉荘に到着。
結構脚使っちゃったな。

猿倉荘は登山準備をする人で溢れていた。


暫く登山道を登ると林道へ出る。
走れるところだから走る。
間もなく大雪渓直下の白馬尻小屋に到着。


暫く進むと大雪渓だ。


軽アイゼンは付けずに、トレランシューズのまま行くことにした。
ポールもあるし、雪がしまっているので、つぼ足で全く問題なし。 
上方から時折冷風が吹き付ける。
これが実に気持ちいい。

朝早い時間帯なので、まったく渋滞はなし。
元気のいいトレラン兄さんがサクサク雪渓を登るので、ついつい釣られてスピードアップ。
雪渓は落石だらけだが、自分が登っている間は落石が雪渓に飛び込むことはなかった。
左右の岩場からは時折落石の音がしてた。


雪渓を抜けると雪解け水が多いコースにでる。
落石も多いようで立ち止まらない方が良いみたい。
濡れた岩が滑るので要注意。
猿倉までのランと雪渓登りで大分体力を使ったようで、徐々に登るスピードが落ちる。

非難小屋を経て白馬岳頂上宿舎へ。
この近くに水場があって、冷たい雪解け水(?)をがぶ飲み。冷たくてうまい!
ボトルにも補給。

山頂に続く稜線からは剱岳が存在感を示す。


山頂までの登山道をライチョウが横断中。


八方駐車場から約4時間で白馬岳登頂。
天気良く気持ちい~


手前から杓子岳、白馬鑓ヶ岳、鹿島槍ヶ岳。


山頂からは大雪渓のアリさん行列が見える。


名残惜しいが下山。
白馬山荘で軽く補給をして下山を開始したとき、知ってる顔が笑みを浮かべてやってきた。
今日も正装のハチマキさんだ。
何を言い出すかと思えば、「これから一緒に唐松岳へ行こうよ」
こういうときでないと一生行けないかもしれない不帰嶮を越える縦走だ。
一瞬心動くものがあったが、ここまででかなり疲労しているので丁重にお断りし、二人で記念撮影をしてそれぞれの道に向かった。

すれ違いできない登山道が多い上に登山者がガンガン登ってくる。
ツアーの登山者、ガイドさんが「下る方に道を譲って下さい」と言っているのに、まったく譲る気なし、これでは下れない。
ちょっとした間隔を縫うようにして大雪渓まで下山。

大雪渓前で軽アイゼン装着。
シャーベット状になった雪にはほとんど効果なし。
もともとトレランシューズにはフィットしないのだが、直ぐにずれるわ、外れるわで大変だった。

白馬尻小屋辺りは真夏の暑さ。
ここから猿倉までのランが暑かった。

猿倉には相乗りを待つタクシーがちょうどいて3人で乗車。
千円で八方駐車場に戻ることができた。
走ってもどる余力はなかったなぁ。

清涼感溢れる大雪渓。
青と緑と白の綺麗なコントラスト。
良い山だった。


帰りのタクシーの中でも話題になったが、八方第5駐車場に停めたバスが身動き取れなくなっていた。
そりゃそうだ。乗用車の中にバスを置いちゃったらダメでしょ。
乗用車のドライバーは普通に真横に車置くでしょ。

苗場山2018年08月12日 23時59分59秒

昨日の山の日は雨降りとなってしまったので、残念ながら山行はなし。

今日も発雷確率が高い地域が多い。
そんな中、発雷確率が低いのが新潟以北。

ということで、天空の湿原に涼を求めて苗場山へ行ってきた。
秋山郷の小赤沢三合目登山口から6時20分頃に入山。
電波状態が悪く登山届提出に手間取ってしまった。

前日に雨が降ったのだろうか? 湿って滑りやすい登山道だ。
鎖場もあったが、たいした斜度ではない。

八合目を過ぎると一気に視界が広がる。
広大な湿原だ。
池塘に映る青空が綺麗だ。


九合目辺りから登ってきたルートを振り返ると絶景!


花の季節は終わりを向かえ、チングルマは既に綿毛。


まだ朝早いためか、登山者は少なめ。
雲が多く、展望台から山の景色は拝めなかった。
水平線らしきものが、雲の間から見え隠れ。


天空の広大な湿原に心癒された。
こういう山もいいなぁ。

木曽駒ヶ岳、宝剣岳2018年08月15日 17時58分42秒

この山域に入るのは少々敷居が高かった。
駐車場、バス、ロープウェイの大混雑があるからだ。

敷居の高さを取っ払うには、走ってしまえば良いのだ。

最初のプランは、菅の台バスセンター周辺の臨時駐車場から北御所登山口まで走り、そこから木曽駒ケ岳に登り、ロープウェイとバスを使って帰るプラン。

今日は5時頃菅の台駐車場に到着したが、混雑もなくあっさり駐車できてしまった。
チケット購入のための行列もなく、バス待ちの列も少ない。
更に木曽駒ヶ岳方面には青空が見える。

プラン変更!
急いで出発準備をして、バスとロープウェイの往復チケットを購入。
バス待ちの間に色々なプランを考える。
第2のプランは、千畳敷駅→木曽駒ヶ岳→宝剣岳→空木岳→菅の台バスセンター。
復路のチケットは無駄になってしまうが、帰りにロープウェイに並ぶこともない。

並び出して3台目の臨時便バスに乗車。
結構な斜度の登りだ。
ロープウェイの乗り継ぎも、いたってスムーズ。
ロープウェイの中間辺りからは南アルプスや富士山が見えたが、徐々にガスの中に入っていく。

先ずは千畳敷駅から木曽駒ヶ岳を目指す。
登り始めの頃は日差しもあったが、徐々にガスの中に入っていく。


中岳辺りからは霧雨が降ってきた。
僅か40分程で木曽駒ケ岳登頂。
こりゃ登山じゃないな。
2956mにいる実感が全然ない。

山頂で暫くガスが晴れるのを待つが、そんな気配はなし。
そこにTJARの選手2名がやってきた。
山頂に居合わせた人たちと共に拍手で迎える。


雨、風、ガスのため、ここでプラン変更。
第3のプランは、空木岳までの縦走はあきらめ、宝剣岳→極楽平→千畳敷駅。
駅からはロープウェイとバスで帰ることにした。

駒ケ岳からの下りも中岳の巻道を通らず中岳越え。

そして第3プランの核心部、巨大な岩の塊、宝剣岳へと進む。
初めての山でもあり、ガスでどこが山頂か分からない。



何ということだ!
山頂を見逃してスルーしてしまった!

ここは既に山頂の南側にある岩が突出した撮影ポイントだ。
鎖が垂直に垂れている。


こんな鎖場の連続。


左側が切れ落ちている。


雨に濡れた鎖と岩は滑る。
それを心して進むべし。

三ノ沢岳分岐までくれば後は危険箇所なし。

9時のロープウェイにギリギリ間に合って、混雑に巻き込まれることなく菅の台バスセンターに戻ってきた。

残念ながら全く展望は楽しめなかった。
雨だと多少リスクが増えるが、景色が見えなくても岩登りは楽しめるものだ。

いつかリベンジしなければ。

鳳凰三山2018年08月26日 23時59分59秒

日帰りは厳しいと思っていた南アルプス。
よくよく調べてみると、確かに日帰りでは厳しいところもあるが、日帰りで行けるところもある。

と、いうことで初南アルプスは鳳凰三山。
鳳凰三山(鳳凰山)は、地蔵岳、観音岳、薬師岳の総称。

3時半に出発し、6時前に登山口となる青木鉱泉に到着。
駐車場は大分埋まっていたが、空きスペースをみつけて駐車。

いくつかの滝を巡るドンドコ沢コースをたどる。
沢の音、木漏れ日、時々姿を現すスケールの大きな滝。
急登でコースタイムは長いが、飽きることはない。

落差が大きく迫力ある五色滝。
近くに行くと水しぶきと共に冷風が吹き付けてきて心地良い。
マイナスイオンたっぷりだ。


時々富士山が顔を出す。


オベリスクが近くなってきた。
ワクワク!


地蔵岳直下が砂地のような急登で、キツイし歩きにくい。

一座目 地蔵岳登頂。


オベリスク、スゲー!
巨人が岩を積み木のように積んだのか?!
チューリップの花びら直下まで登るが、花びらは諦めた。


天気良く、南アルプスの山々はバッチリ。
甲斐駒ヶ岳


赤抜沢ノ頭を経て、今日のコース最高峰 観音岳を目指す。
ここは一旦下って登り。
トレイルランナーが多く、下りで6、7人のグループに付いていくが、登りで離された。

二座目 観音岳登頂。
稜線は強烈な南西方向からの風が吹きつける。

濃鳥岳、間ノ岳、北岳(白根三山)が綺麗に見渡せる。


薬師岳まではアップダウンも少ないので簡単に行けてしまう。
白い砂地が綺麗だ。
 

結構ここまで来るのに時間を要した。
強風を凌げる岩陰で漸くランチタイム。

間近で目にすることがなかった南アルプスの絶景を目に焼き付けて下山開始。

下りは割と走りやすい登山道で、滝汗かきながら、ほぼ一気下り。

初めての南アルプス。良い山だった。
次は甲斐駒ヶ岳か仙丈ヶ岳か、はたまた白根三山縦走か?
行けたらいいなぁ。